
GeoPrismJP と GeoConverterPro の使い分け — 可視化と変換を組み合わせる
GeoPrismJP と GeoConverterPro はいずれも GeoDiveExa(RTK-GNSS 対応の高精度位置調査アプリ)から派生した兄弟アプリです。GeoDiveExa の座標変換エンジンを Swift Package(GeoCore)として抽出し、2つのアプリで共有しているため変換精度は同等です。それぞれの役割は明確に異なります。この記事では、2つのアプリの違いと、うまく組み合わせる方法を説明します。
機能比較
| 機能 | GeoPrismJP | GeoConverterPro |
|---|---|---|
| 測地系ズレを地図で可視化 | ✓(無料:1日10回) | — |
| ジオイド高を地図で確認 | ✓(無料:1日10回) | — |
| ヒートマップで地域差を把握 | ✓(無料:1日10回) | ✓(情報画面) |
| 測地系の歴史を学ぶ(記事) | ✓(無料・無制限) | — |
| クイズで理解度チェック | ✓(無料・無制限) | — |
| 現在地のリアルタイム変換 | — | ✓ |
| 複数座標系への同時変換 | — | ✓(最大15系) |
| 手動入力(DD/DMS/平面直角) | — | ✓(プレミアム) |
| CSV一括変換 | — | ✓(プレミアム) |
| 平面直角座標(第1〜19系) | — | ✓ |
| 価格 | 無料 + ¥900買い切り | 無料 + プレミアム |
役割の整理
GeoPrismJP — 「理解する」ためのアプリ
GeoPrismJP は可視化と学習に特化しています。
- 「自分の現場で東京測地系と JGD2011 のズレはどの方向に何メートルか」を地図で直感的に把握する
- 「能登半島の地震補正はどの地域に影響しているか」をヒートマップで確認する
- 「JGD2024 と jgd2024b の違いは何か」を学習記事で理解する
数値を正確に変換する前に、補正の規模・方向・地域分布を事前把握するのが主な使い方です。
GeoConverterPro — 「変換する」ためのアプリ
GeoConverterPro は精密変換と業務利用に特化しています。
- GPS でリアルタイムに現在地を複数の測地系へ同時変換
- 図面・台帳の座標を手動入力して変換
- CSV ファイルで複数点を一括変換
- 平面直角座標(第1〜19系、Auto 自動判定)への変換
GeoPrismJP で「このくらいのズレがある」と把握した上で、GeoConverterPro で正確な数値変換を行う、という流れが自然です。
効果的な組み合わせ方
パターン1:作業前の補正確認
- GeoPrismJP のヒートマップで、作業現場のある地域の補正傾向を確認する
- 補正量の大きさと方向を把握してから、GeoConverterProで実際の座標変換を行う
例:「能登半島の現場で jgd2024b 変換が必要か確認したい」
→ GeoPrismJP のヒートマップ(jgdMerge2024 → 能登半島地震)で変位量を色分けで確認
→ 変位が大きいことを把握した上で GeoConverterPro で正確な変換を実行
パターン2:変換結果の視覚的確認
- GeoConverterPro で座標変換を行い、数値結果を得る
- GeoPrismJP のズレマップで同じ地点をタップし、変位の方向と大きさを地図で確認する
数値だけでは「正しい方向に変換されているか」が直感的にわかりにくいとき、GeoPrismJP で視覚的にクロスチェックできます。
パターン3:学習してから現場へ
- GeoPrismJP の「学ぶ」で測地系の歴史と仕組みを理解する
- クイズで理解度を確認し、地図ジャンプで実際の変位を確認する
- 背景知識を持った上で GeoConverterProを使い始める
特に「東京測地系」「jgd2024b/c/d の違い」を理解していると、GeoConverterPro の変換オプションを選ぶ判断がしやすくなります。
どちらを先にインストールするか
目的によって変わります。
| 目的 | おすすめ |
|---|---|
| 現地でのRTK-GNSS高精度測量がしたい | GeoDiveExa |
| 測量現場で今すぐ座標変換したい | GeoConverterPro |
| 測地系の基礎を学んでから使いたい | GeoPrismJP → GeoConverterPro |
| 補正量の地域差を視覚的に把握したい | GeoPrismJP |
| 精密変換や CSV 一括処理が必要 | GeoConverterPro |
共通エンジン(GeoCore)について
2つのアプリは座標変換エンジン「GeoCore」を共有しているため、同じ座標・同じ測地系の組み合わせで変換した場合の数値は一致します。GeoPrismJP のズレマップで表示される変位量は、GeoConverterPro の変換結果と同じ精度のデータを基にしています。
関連リンク
- GeoDiveExa — RTK-GNSS対応の高精度位置調査アプリ
- GeoConverterPro — 座標変換専用アプリ
- GeoPrismJP — 日本測地系のズレを「見て・学べる」iOS アプリ
- 測地系ズレマップの使い方
- ジオイドマップの使い方
- ヒートマップで測地系ズレの地域差を把握する
お願い
本記事の情報は参考目的で掲載しており、正確性・完全性を保証するものではありません。誤記・不正確な情報がございましたら、コメント欄よりご指摘いただければ、確認のうえ修正いたします。
※ 用語について:本記事で使用している jgd2024b・jgd2024c・jgd2024d は、GeoCore の座標変換機能名であり、一般的な正式名称ではありません。
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