
なぜ補正量は場所で違う? — セミダイナミック補正を地図で学ぶ
「セミダイナミック補正」と聞くと難しそうですが、考え方そのものはとてもシンプルです。日本列島が少しずつ動いているから、測った座標を基準時点に戻してあげる——それだけです。GeoPrismJP の「見て・学ぶ」アプローチで、補正量が場所によって違う理由を地図イメージで理解していきましょう。
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結論:日本は「均一に」動いていない
日本列島はプレート運動の上に乗っているため、地面は毎年少しずつ動いています。ただし、その動く量も向きも場所によって違います。プレート境界に近い地域は大きく、遠い地域は小さい。この「地域差」があるからこそ、補正量を全国一律ではなくメッシュ(格子)ごとに定義する必要があるのです。
元期と今期 — 2つの時点
セミダイナミック補正を理解する鍵が「元期」と「今期」という2つの時点です。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 元期(げんき) | 測地系が定める「基準の時点」の座標 |
| 今期(こんき) | 実際に測量した「その時点」の座標 |
地面が動いているので、同じ点でも元期と今期では座標がわずかにずれます。測量で得るのは今期の座標ですが、成果として残すのは元期の座標。今期→元期へ引き戻すのがセミダイナミック補正の役割です。
地図で見るとどうなるか
補正量を全国の地図に色で重ねると、地域ごとの濃淡がはっきり現れます。動きの大きい地域は濃く、小さい地域は薄く——この「分布」を一目で掴めるのが可視化の強みです。数値の表だけでは「自分の現場がどのくらい動く地域なのか」が直感的に分かりませんが、地図にすれば位置関係から理解できます。
下図は GeoPrismJP のセミダイナミックズレヒートマップ(jgd2024c)で、場所ごとのズレの大きさを色で示しています。

GeoPrismJP のズレマップやヒートマップは、まさにこの「場所ごとの差」を見て学ぶための機能です。補正の理屈を文字で追うより、地図で眺めたほうが腑に落ちる場面は多いはずです。
パラメータは毎年更新される
地殻変動は進行し続けるため、補正に使うパラメータも年度ごとに更新されます。2026年度版についてはGeoConverterPro 側の解説で詳しく扱っています。「去年のパラメータで補正していないか」は、実務では定期的に確認したいポイントです。
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出典
- 地殻変動補正 | 国土地理院 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/chikakuhendo-hosei.html
- プレート運動による地殻変動の補正(定常) | 国土地理院 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/semidyna.html
- 公共測量における「地殻変動補正パラメータ」について | 国土地理院 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/semidyna-seika.html
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※ 用語について:本記事で使用している jgd2024c・jgd2024d は、GeoCore の座標変換機能名であり、一般的な正式名称ではありません。
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