
日本経緯度原点と日本水準原点 — 緯度経度と標高の「出発点」を学ぶ
「緯度経度」や「標高」は当たり前のように使いますが、その数字はどこを起点に測っているのでしょうか。実は日本には、緯度経度の出発点と標高の出発点がそれぞれ一つずつ決められています。日本経緯度原点と日本水準原点です。GeoPrism JP(GPRM)の「見て・学ぶ」コンセプトで、この二つの原点をやさしく整理します。
二つの「原点」がある
地図のものさしには、水平方向(緯度経度)と高さ方向(標高)の二つの軸があります。それぞれに出発点が決められています。
| 原点 | 何の基準か | 場所 |
|---|---|---|
| 日本経緯度原点 | 緯度経度(水平位置)の起点 | 東京・港区(旧東京天文台の地) |
| 日本水準原点 | 標高(高さ)の起点 | 東京・千代田区(国会前庭) |
日本経緯度原点は、日本の地理学的な経緯度を決めるための基準点です。日本水準原点は、標高を決めるための基準点で、明治期に陸地測量部によって設置されました。

標高0mは「東京湾の平均海面」
標高は「海面からの高さ」ですが、海面は波や潮汐で絶えず動きます。そこで日本では、東京湾の平均海面を標高0mと定めています。明治初期に隅田川河口の霊岸島で長期間の潮位観測を行い、その平均から平均海面を決めた、という歴史があります。
ただし、平均海面そのものには印を付けられません。そこで陸上に「ここが基準」という固定点として日本水準原点が設けられ、その標高が東京湾平均海面上 約24.39mとして与えられています。海面から測った高さを、動かない陸上の点に焼き直したもの、と考えると分かりやすいです。
原点の数値も「動く」
原点は不変ではありません。地震などの大きな地殻変動があると、原点の値も改定されます。日本水準原点の標高は、関東大震災の後に改定され、さらに東日本大震災(2011年)に伴って改定されました。「基準そのものが地面とともに動く」という事実は、測地系がなぜ更新され続けるのかを理解する入り口になります。
GeoPrism JP では、こうした地殻変動や標高の動きをヒートマップで「見て」確かめられます。原点という一点だけでなく、日本全体がどう動いてきたかを眺めると、原点の改定が特別なことではないと実感できます。

学びのポイント
- 日本には緯度経度の起点(日本経緯度原点)と標高の起点(日本水準原点)が別々にある
- 標高0mの基準は東京湾の平均海面で、それを陸上の固定点に焼き直したのが日本水準原点
- 原点の数値も地殻変動で改定される(震災に伴う改定の歴史がある)
- 数値は最新の公式資料で確認する(本記事の値は目安)
緯度経度や標高の数字の背後には、こうした「出発点」の取り決めがあります。GeoPrism JP は、測地系・標高のしくみを地図とヒートマップで「見て・学ぶ」ためのアプリです。
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- F51解とITRF2020 — RTK-GNSS現場での基準系の考え方(GeoDiveExa)
出典:
– 国土地理院「日本経緯度原点」 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/sankaku-genten.html
– 国土地理院「日本水準原点」 https://www.gsi.go.jp/sokuchikijun/suijun-genten.html
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