「同じような記事は書かない」をAIに守らせる — 重複チェックを執筆前工程に組み込む運用


同じような記事は書かないをAIに守らせる

「同じような記事は書かない」をAIに守らせる — 重複チェックを執筆前工程に組み込む運用

GeoPrism JP・GeoConverterPro・GeoDiveExaのブログは、AIに執筆を任せる部分が大きい運用です。AI任せの最大の落とし穴は、「切り口を少し変えただけで、実質同じ主題の記事」を量産してしまうことでした。今回は、その重複をどう防いでいるかという運用の話です。


「毎日書く」ことと「重複を避ける」ことの対立

ブログを毎日更新しようとすると、ネタが尽きた日ほど「既存記事の言い換え」に頼りたくなります。数値の年度を変えただけ、視点を「現場向け」に言い換えただけの記事は、一見新しく見えても読者にとっての新規情報はほとんどありません。

この対立は、「毎日3本」をやめた話(GeoDiveExa)でも触れられている通り、ノルマ優先の運用が続くほど深刻になります。GDE/GCVP/GPRMの3サイトでは、この対立を「重複回避を最優先する」という方針で解消しています。


対策1:正典ファイルに重複回避ルールを固定する

正典ファイル1枚でAIに文脈を渡すで紹介した「唯一の真実」となるレジストリファイルに、「同じような記事は書かない」というルールを明文化しています。毎回リセットされるAIセッションでも、このファイルさえ読めば同じ判断基準に立ち返れるようにするのが狙いです。

ポイントは、判断を「AIのその場の感覚」に任せないことです。「既存記事と題材・主旨が重なる記事は新規作成しない」「明確な新規性が示せない場合は無理に作らず作らない判断をする」という基準を先に固定しておくことで、AIが甘い基準で「新しい記事」と自己判定してしまうのを防ぎます。


対策2:執筆前に既存slug一覧と照合する

新しい記事を書く前に、3サイトの既存記事ファイル名(slug)一覧を必ず確認する工程を執筆フローの先頭に置いています。候補にしているネタ帳のキーワードと、既存slugを突き合わせて「実質同じ」ものがあれば、その候補は使わずに次の候補へ進みます。

この記事自体も、この工程を経て選ばれたものです。「AI・開発ワークフロー」というカテゴリの候補には他にも複数の案がありましたが、既存記事と重ならないものを選んでいます。重複チェックを「思いつきで比較する」のではなく、候補リストと既存一覧を機械的に突き合わせる工程として固定している点が実務上の効き目です。


対策3:ノルマより質を優先する「質ゲート」

2026年7月には、ブログ運用の方針を「毎日投稿」から「良いネタがある日だけ作成し、ネタが無ければ作らない」という質ゲート方式に切り替えました。水増し記事は資産にならず、後から検索やリンクで読まれる「ロングテール」も生まないという分析が根拠になっています。

「今日は3本書く」ことより「今日は重複がないか」を先に判定し、重複を避けられない日は無理に作らないという判断そのものを、失敗ではなく正しい運用として位置づけています。


対策4:ネタ帳を段階的な優先順位で消化する

もう一つの工夫が、ネタ帳(記事候補リスト)をあらかじめ番号順・依存順で整理しておくことです。たとえばKindle本の制作裏話シリーズは連載順を厳守し、座標変換の数式シリーズは楕円体定数→子午線弧長→投影式のように依存関係のある順序で並べています。

候補を「思いついた順」に自由選択できる状態にしておくと、似た主題を無自覚に繰り返し選んでしまうリスクが上がります。あらかじめ順序と依存関係を決めておくことで、「次に何を書くか」の選択肢そのものを絞り、結果として重複が起きにくい構造を作っています。

GeoPrism JP ホーム画面


まとめ

対策 効果
正典ファイルにルールを固定 AIのその場の判断に任せず、基準をセッション間で一貫させる
執筆前のslug照合 候補と既存記事を機械的に突き合わせ、重複を事前に排除する
質ゲート(ネタが無ければ作らない) ノルマ優先による水増し記事の発生を防ぐ
ネタ帳の順序・依存関係の固定 選択肢を絞り、無自覚な主題の繰り返しを防ぐ

「AIに重複を避けさせる」というと判断力そのものをAIに求めがちですが、実際に効いているのは、判断基準・照合手順・優先順位をあらかじめ人間側で構造化しておくことでした。AIは、その構造の中で照合作業を実行する役割に徹しています。


出典

  • 本記事は、GeoDiveExa/GeoConverterPro/GeoPrism JPブログの実際の運用ルール・方針変更(正典ファイル方式、2026-07-25の質ゲート導入等)に基づく。

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